院長挨拶

顔写真:病院長

 令和6年度にあたり病院長からご挨拶申し上げます。

 昨年度(令和5年度)の始まりはコロナも落ち着き、5月には5類への移行で適切な感染対策をとりながら、待機期間短縮等の対応で誰もが終息を期待したところでした。現実は落ち着くことなく8月、今年(令和6年)の2月に以前と同様の第9波、10波への対応を迫られることになりました。新年度を迎えるこの4月にはコロナ抗原キット、コロナPCR検査は必要に応じて院内で実施。ワクチン接種も行き渡り、抗ウイルス剤の点滴、内服薬が保険診療で使用できる状態となり、やっとインフルエンザ同様の対応までこぎつけたといえます。水島中央病院では今年度も引き続き発熱外来、発熱者の救急受け入れ、検査、治療に万全な体制で臨みます。

 令和6年4月から病院にとって大きな変化が2つあります。1つ目は5年前から厚生労働省をはじめ日本中の医療機関で準備を進めてきた働き方改革が施行されることです。当院でも医療の安全と質の確保に向けた取り組みとして、朝の受付開始は8時、診療開始を8時40分に繰り下げることになります。各部署で始業に備えた時間を取ることで今までよりもスムーズな対応を目指します。救急の受け入れ等も当直帯への引き継ぎを確実にする体制を整え、交代時間帯の患者受け入れに各科が対応できるようになります。医師の働き方改革だけでなく、看護師含めたメディカルスタッフ全員で業務の見直し、デジタル化を進めることで医療の質の向上につなげていきます。

 2つ目は病院の北駐車場に新しく3階建ての病棟を建築することになりました。3月には起工式が執り行われ、4月からほぼ1年をかけて工事が進み、来年(令和7年)には今後増えてくる高齢者の医療に対応すべく、地域包括ケア病床46床の増床となります。現在も夜間・休日に高齢者の骨折、誤嚥性肺炎、心不全、尿路感染症等を自宅からだけでなく、施設や療養型病院から受け入れています。今後2040年まで高齢者人口は増え続け、2070年まで高齢者比率は増えていく予測が発表されています。新病棟増床により水島だけでなく岡山県南西部の地域医療、特に救急医療に貢献できる体制を整えていくことで水島中央病院の使命を果たしていけることになります。

 引き続き水島中央病院の特徴として、関節鏡・スポーツ医学センターにおける肩関節、膝関節治療および上肢(手・肘)・足の外科治療に、専門医による低侵襲で質の高い診療を行っています。消化器内視鏡センターでは最新の内視鏡機器で苦しくない内視鏡検査や、早期がんに対する低侵襲内視鏡治療、吐下血や総胆管結石等の救急患者に対する緊急内視鏡検査に対応しています。

 今年度はコロナを乗り越えて、働き方改革、新病棟に向けての準備をしながら地域の病院、診療所、施設等としっかりと連携をとっていきます。引き続き“誠実、やさしさ、安全をもって地域の皆様に信頼される病院”を目指していきます。

令和6年 4月

病院長 松尾 龍一